後期高齢者医療のオンライン診療の窓口負担(保険適用・薬の受け取り方)

来院せず受診するときの自己負担の考え方と、処方薬の受け取り方を整理します。

オンライン診療は保険診療として算定され、窓口負担は対面と同じ所得に応じた1割・2割・3割です。初診料は対面の291点に対してオンラインは253点です。処方された薬は、薬局のオンライン服薬指導や配送で受け取れる場合があります。

オンライン診療の窓口負担

オンライン診療は、診療報酬点数表の初診料・再診料に「情報通信機器を用いた」場合の定めがあり、保険診療として算定されます(確認日2026年10月12日)。法律第67条は、療養の給付を受けるときの一部負担金を、給付に要する費用の額の100分の10、所得が政令で定める額以上の方は100分の20、さらに高い方は100分の30と定めています。点数表で算定される診療であれば、対面でもオンラインでも、この同じ割合で計算されます。割合は窓口負担割合の判定や資格確認書で確認できます。

対面との点数の違いと窓口負担の比較

厚生労働省の診療報酬の算定方法(告示)では、初診料は291点ですが、施設基準を届け出た医療機関が情報通信機器を用いて初診を行った場合は253点です。再診料は76点で、情報通信機器を用いた再診もこの点数に含まれます(令和8年6月の診療報酬改定後。1点は10円)。診察料だけを比べた窓口負担の目安は次のとおりです(10円単位に丸めた額)。

窓口負担割合初診・対面(291点)初診・オンライン(253点)再診(76点・対面もオンラインも同じ)
1割約290円約250円約80円
2割約580円約510円約150円
3割約870円約760円約230円

初診で対面との差は38点(380円)で、窓口負担では1割で約40円、3割で約110円の違いです。実際の請求には、検査や指導の費用、看護師がそばにいる患者に行う場合の加算(50点)、薬局での調剤の費用が加わります。

保険で受けられる条件

厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(令和8年4月改訂)が、オンライン診療の実施の基準を定めています。処方についても、初診では麻薬および向精神薬の処方や、基礎疾患などの情報が把握できていない患者への8日分以上の処方は行わないこととされています。点数や施設基準は改定で変わるため、受けられるかどうかは医療機関に確認してください。

薬の受け取り方

医療機関は、処方箋を患者に渡す代わりに、薬局へ直接送ることができるとされています。薬局では、オンラインで服薬指導を受けられます。薬局は薬機法第9条の4で、処方箋で調剤した薬の適正な使用のために、必要な情報提供と指導を行うこととされています。調剤した薬を郵送や配送で受け取る場合、配送の手順を事前に定め、受け取りを電話などで確認することが、厚生労働省の実施要領に書かれています。

薬代の窓口負担や、薬局の対応は薬局ごとに異なります。お薬手帳の扱いはお薬手帳と薬局の費用をご覧ください。

確認する先

割合は資格確認書で、オンライン診療の可否や支払い方法は医療機関で、薬の受け取りは薬局で確認できます。お住まいの広域連合は都道府県別の一覧から探せます。

よくある質問

オンライン診療でも窓口負担は1〜3割ですか。

はい。オンライン診療も点数表で算定される保険診療で、法律第67条の一部負担金の割合が対面と同じように適用されます。初診料は対面が291点、オンラインが253点です。

処方された薬はどう受け取りますか。

処方箋が薬局へ直接送られ、薬局でオンライン服薬指導を受けて、郵送や配送で受け取る方法が厚生労働省の実施要領に書かれています。対応は薬局ごとに異なります。

初診のオンライン診療で処方できない薬はありますか。

厚生労働省の指針で、初診では麻薬および向精神薬の処方と、基礎疾患などの情報が把握できていない患者への8日分以上の処方は行わないこととされています。